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不登校の子供を1人にする時の注意点|お留守番をさせる時に気を付けること

お子さんが不登校になった時に、子供を家に1人で残して外出して良いのか、悩む親御さんは多いです。

特に、外で働いているお母さんにとっては大きな悩みの種になります。

また専業主婦の場合も、買い物や通院、下の子の送迎やママ友ランチなどで出かけることに躊躇される人も多いでしょう。

こちらの記事では、不登校の子供を1人にしても良いのか、お留守番を頼んで外出することの是非や、1人で留守番させる時の注意点、押さえておきたいポイントについて紹介します。

不登校のお子さんをお留守番させることで悩んでいる時に、ぜひ読んでみてください。

不登校の子供を1人にしても大丈夫?

子供が不登校で一日中家にいると、親も子供のペースで動かなくてはいけなくなります。

いじめや体罰など、子供が傷付くような体験が不登校のきっかけになることがほとんどですから、傷付き弱っている子供を1人にして大丈夫だろうか…と、悩んでしまうことも多いですよね。

ただ、そうはいっても不登校の子供だけのために生活するわけにもいきません。

毎日の買い物も当然ありますし、家計のために仕事に行かなくてはいけなかったり、下の子の園への送迎や行事への参加、また、自分自身の通院で外に出掛けなくてはいけないことも少なくないのです。

そんな時に不登校の子供を留守番させて良いのか、悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。

仕事や買い物の時に不登校の子供を留守番させたいけれど…

どうしても事情があって子供を留守番させなくてはいけなくなったら、「大丈夫かしら…」と、不安になってしまうお母さんがほとんどだと思います。

  • 「不登校の子供を置いて、外出するのは悪いことなのではないだろうか」
  • 「学校で悲しい思いをしたのだから、これ以上寂しい思いはさせたくない」
  • 「私が一緒にいた方が、不登校で傷付いた子供の心が早く回復させられるのではないか」

このように考えて、できるだけ子供に寄り添ってあげたいと思っているお母さんが多いです。

しかし、子供が不登校になった時に、必ずしもお母さんがべったりと子供のそばにいる必要はありません。

ずっと近くにいて見守ることももちろん大切ですが、それよりも大切なのは、子供の不登校生活によって親がストレスを感じたり行動の自由を奪われないようにすることなのです。

不登校の我が子の為に外に出掛けにくくなる親は多い

子供のことを心配して、外に出ることを躊躇したり、悩みすぎて心が疲れきってしまう親御さんは多いです。

不登校というのはそれくらい、子供と一緒に戦う家族にとっても、つらい経験になるのです。

でも、子供と一緒に親まで精神がまいってしまったら、家族はどんどん追いつめられてしまいますよね。

子供の不登校については真剣に考えながら乗り越えなくてはいけないけれど、一方で、親は親の人生を楽しむことも優先するべきです。

子供が不登校だからといって行動が制限されたり、やるべきことややりたいことが出来なくなってしまうと、家族中が疲弊します。

疲弊を防ぐ一番良い方法は、お母さんが子供と向きあう時に、自分がイライラせず心おだやかに向き合える形を選ぶということです。

出掛けることに躊躇することで、心が不安定になったり子供に対して嫌な気分になってしまう場合は、思い切ってお留守番をさせてみるのも一つの手段になります。

不登校でも1人でお留守番はできる

不登校は短期間で解決する場合もありますが、多くは長期にわたって不登校から抜け出せなかったり、卒業まで学校に復帰できないこともあります。

不登校の児童生徒がいてもクラスの授業や行事は進んでいくため、途中からまた学校に戻るということが現実的に難しいのです。

そんな中で、親がいつまでも子供に合わせていることはおすすめできません。

不登校が長期化すると感じた時から、「子供が学校に行かない」ということを前提にした生活パターンを考えていきましょう。

子供の学年にもよりますが、小学生であればお家で1人でお留守番することにそこまで抵抗はありません。

実際に共働き世帯が増えている中で、夏休みなどの長期休暇中はずっと家でお留守番をしているという子供もたくさんいます。

もちろん、子供が学校生活で傷付いて精神が不安定の状態であれば目を離すことは出来ませんが、ある程度気持ちが落ち着いたタイミングで、お父さんお母さんも「子供が不登校になる前の生活」に戻るべく、準備を始める必要があります。

「もう疲れた…」不登校の子供がいる親は疲れるもの

私も10年前、上の子が不登校でした。その時の生活を思い出すと、本当に心も身体も疲れきっていたと思います。

子供は傷付いて落ち込んでいるので、親としては可哀想でほっとけませんし、「もう以前のように元気に学校に通うことはできないんだ」というショックはすごく大きかったです。

子供を傷つけた同級生や何もしてくれなかった担任に対しても「許せない」という気持ちがあって、この先どうすれば良いのかと、眠れない日々を過ごしていました。

当時は「子供を元気づけなくては!」と、必死で気丈にふるまって明るく接していました。しかし、心の中は真っ暗闇。

幸い今は不登校から抜け出して大学に通っている我が子ですが、あの頃は子供よりも親の方が苦しい思いをしていたかも知れません。

それくらい、子供の不登校は親にとって苦しいものなのです。

不登校の子供とあまりにべったり一緒にいない方が良い

子供の不登校が続くと、だんだんとストレスで気持ちが追いつめられるお母さんもいます。

バリバリとキャリアを積んできたお母さんが子供のために仕事を辞めた場合、「この子のせいで、今までのキャリアが台無しになった」と、ネガティブな感情を持ってしまうこともあるでしょう。

シングルマザーの場合は「私が働かないと、これから私たちの生活はどうなるんだろうか」と、子供の不登校で働けないことで不安がつのります。

専業主婦の場合も、一日中、子供と向き合うことで大きなストレスを抱える人も多いはずです。

そのような心持ちで子供に向き合っても、子供によい影響があるわけはありません。ですから、イライラせずに子供と穏やかな気持ちで向き合える選択をするのが重要になります。

仕事と不登校の子供の世話、どちらを優先する?

仕事も大切だけど子供も大切、どちらを優先すれば良いのか…と悩むことも多いかも知れません。

しかし仕事と子育ては全く別の次元にあるもので、重要度を比べたり優先順位をつけるものでもないのです。

まず、子供は親の保護のもとで生きていく存在です。ですから、親は何よりも子供の事を第一に考えなくてはいけません。

次に、仕事は生きていく為に必要な物です。仕事をしなければ子供を養うこともできなくなります。

なので、どちらかを優先するのではなく、どちらも大切にする為にどうすれば良いのかを考えるべきです。

仕事をしながら子供のケアをする

仕事を持っている人は、子供が不登校になったタイミングで働き方を考えてみるのもいいでしょう。

子供の事情を職場に伝えることによって、休憩時間に家にいったん家に戻れるようにしてもらえたり、就業時間を短縮してもらうことも出来ます。

我が子が不登校になっていることをきちんと伝えて、それでも働きたいという意思を伝えれば融通が利く場合もよくあります。

また、平日にパート勤務をしている時には、週2、3回出勤に変えてもらうことで子供が一人になる日数を減らしながら働けるようになります。

子供に親の仕事を理解させる

不登校の時に1人でお留守番することを心細く感じる子供もいるでしょう。

仕事に行く時には、なぜ働かなくてはいけないかをきちんと話してきかせて、お父さんお母さんが働かないと今のように暮らしていけないんだと言うことを理解させましょう。

不登校で寂しい時に1人にさせるのは嫌だけど、あなたのためにも働かなくてはいけないと教えてあげて下さい。

それでもどうしても嫌だと言い張ったり、不安がって泣きわめくようなことがあるなら、何かしら精神的なダメージが生じている状態だと考えられます。

その状態で1人にするのは万が一のリスクがありますので、しばらくは仕事を休むようにして、精神科医やカウンセラーに相談するようにしてください。

子供が不安定になっている時のケアの仕方は、こちらの記事を読んでみて下さい。

子供が悩んでいる時に親がするべき7つのこと|負荷を軽くする、共感する、一緒に悩む

不登校の子供が「一人になりたい」と感じていることも

不登校の家庭は、家の中に母子で引きこもり状態になりがちです。週に何回か家を空けることによって、関係が煮詰まりがちになることを解消する効果もあります。

親は子供が心配でそばにいるのですが、実は子供の方は「少しは一人になりたい」と感じている場合も多いです。

学校に行っていない子供は家族としか顔を合わさないので、余計におかあさんがずっと近くにいることで息が詰まってしまうこともあるでしょう。

お互いの為にも、仕事をしていなくても買い物で1日に3~40分は出掛けて、子供が一人になる時間を作ってあげるのも良いですね。

ずっと家にいるのも疲れますから、時々は子供自身を外に連れ出すのもおすすめです。

不登校の時の外出については、こちらの記事で解説しています。

不登校の子供を外に連れ出す方法と注意点|外に出るのが怖い気持ちを理解する

不登校の子供を1人でお留守番させる時の注意点

連絡手段を整える

家族の携帯番号はもちろん、家族と繋がらない時にかける緊急用の電話番号を分かりやすく書いておきましょう。

緊急用の番号は祖父母や協力してくれるママ友などの番号を書いておくと、何かあった時にいち早く来てもらえることがあります。

仕事の休憩時間や帰宅前には必ず電話をすると子供も安心感が持てるでしょう。

また誰から電話が来たかが分かるように、子供が出る電話にもナンバーディスプレイの契約をしておく必要があります。

ネットワークカメラで子供を見守る

リビングや子供部屋にネットワークカメラを設置して、スマホで子供の様子を見守るのもおすすめです。

電話だとあまり頻繁にはかけられませんが、ネットワークカメラならいつでも子供が何をしているかを見ることができます。

子供も常にお父さんお母さんが見守ってくれているという安心感がありますし、災害の時にもいちはやく無事が確認出来るのでメリットが大きいです。

約束ごとを決める

「玄関のチャイムが鳴っても出ない」「あらかじめ決められた人からの電話しか出ない」「火は使わない」「何かあったらすぐ電話」「勝手に外に出ない」など、子供が安全に過ごせるための約束ごとをしっかり決めましょう。

また、触ると危ないものはあらかじめ手の届かない所に隠しておいて、台所や風呂場など入ってはいけない場所をよく言い聞かせておきます。

1日の過ごし方を決めておく

勉強や工作、読書、趣味のことなど、お留守番中に子供がすることを決めておきましょう。テーブルの上に順番通りに並べておいてあげると取り組みやすいですね。

テレビやゲームの時間を決めておけば、きっちり守ることはできなくても、やり過ぎを防ぐことになります。

子供は手持ち無沙汰になると外に出てしまったり禁止されたことに目がいってしまうものなので、この時間はこれをするというルールはきちんと決めておいた方が良いです。

1人で留守番ができたら大いに褒める

帰宅したら、留守番をしてくれた子供を褒めて感謝を伝えましょう。

「あなたが留守番をしてくれたから、安心して仕事をがんばれたよ」「おかげでお友達と楽しい時間を過ごせたよ」などと伝えると、子供は家族のためにがんばれたことに、喜びを感じます。

また、留守中の出来事を子供からゆっくり聞いてあげることも大切です。感謝の気持ちを持って、お留守番をしてくれた子供のケアに当たりましょう。

不登校の子供の気持ちを理解してお留守番をさせよう

不登校を経験した人の中には、「家族がいつも通りに接してくれた」と言う人も多いです。

配慮はしても、特別扱いをしない方が、子供は気持ちが楽なこともあるのです。

子供が不登校になると親は心配で、ついついべったりになってしまいますが、それがお互いにとって窮屈にならないように適度に距離をとるのも大切です。

不登校だからといって守り過ぎずに、これまで出来ていたことや能力的に無理のないことはどんどんやらせてみるのもおすすめです。

子供の心が内向きになってしまわない為にも、自立した時間を作ってあげるのも必要ではないでしょうか。