発達障害

【発達障害の小学生】起こりやすいトラブルと対処法|小学校での発達障害児のトラブル予防策

子供の小学校のクラスの中に発達障害の児童がいると「何かトラブルが起きるのでは…」と、心配になることがありますよね。

また、発達障害の子供を持つ親としても、「うちの子が小学校でトラブルを起こしたらどうしよう」と不安になることは多いのです。

こちらの記事では、現在高校生になる発達障害の子供を持つ私が、自分の経験をもとに「発達障害児がいるクラスで起こりがちなトラブル」と、「トラブルが起きた時の上手な対処方法」をまとめました。

発達障害の小学生|起こりがちなトラブル

小学生は、まだまだコミュニケーション能力が未熟なため、友達関係でトラブルが起きやすいです。

特に発達障害児だと、相手の気持ちを推し量るのが苦手だったり、早合点してパニックになってしまうことも多いので、協調性が必要となる小学校生活ではさまざまなトラブルに見舞われる事が少なくないでしょう。

発達障害の小学生が起こしやすいトラブルを、まずは紹介していきます。

クラスメイトと仲良く出来ず、ケンカになりやすい

発達障害の小学生の特徴として、「思ったことをすぐに口に出してしまう」ということがあります。

その言葉が例えば「空がキレイだね」「給食は美味しいね」というような優しい言葉なら良いですが、ネガティブなことほど、言いたがるのが発達障害児です。

「◯◯ちゃんは顔が大きくてブタみたい」「◯◯君は意地悪だから悪魔!」

このような、普通の子なら思っていても口に出さないような事を、ストレートに言い放ってしまうことがよくあります。

そうなると当然、言われた児童は傷付いたり怒ったりして、ケンカになってしまうのです。

私の息子が小学生だった頃、同じ特別支援学級に在籍している発達障害児の子供達がクラスメイトに対して暴言を浴びせる姿を、何度となく見た事があります。

先生はもちろん注意をしますが、本人の理解に繋げる事が難しく、何度でも何度でも人が傷付く言葉を繰り返し言ってしまい、頻繁にトラブルが起きていました。

友達や担任に暴力を振るう

発達障害の子供の問題行動の中でも、最も周囲の大人を困らせるのが暴力行為です。

お友達を叩いたりつねったり、担任の先生にキックをしたり。時には女性教諭の髪を引っ張りまわすこともあります。

暴力行為は発達障害の小学生みんながするわけではなく、割合としては少数です。

ただ、クラスに1人でも暴力行為をする発達障害児がいると、全員がストレスを感じて教室の中が嫌な雰囲気になりますし、手を出された子供が反撃をして激しいケンカになることも時々あるのです。

どの保護者でも我が子が学校で暴力をふるわれると腹が立ちますし、いくら発達障害だろうと「うちの子を叩くなんて許せない」と感じますよね。

ですから、発達障害児の小学校での暴力行為については、学校内でトラブルが起きる事はもちろん、親同士の関係も悪くなってしまうことが少なくありません。

担任の邪魔をして授業妨害をする

発達障害の小学生の中には、みんなが静かに学習している授業中に大声を出したり、教室内を歩き回る子供もいます。

また、そうした問題行動はしないものの、授業を行う先生に対してベラベラと話しかけたり矢継ぎ早に質問を繰り返したりして、正常な授業が行なえない状態になることもあります。

本人としては悪気はないのですが、児童の1人がベラベラと喋ると周囲は授業が頭に入らなくなりますし、うるさくて先生の言う事がきちんと聞き取れなくなってしまうこともあるのです。

そうしたことが続くと児童から文句が出てトラブルに発展したり、保護者から学校にクレームが入るようになります。

好きな子供につきまとう

これは発達障害のなかでも男子児童に多い特徴ですが、気に入った子供、特に異性に対してつきまとうことがあります。

好きな子が登校するまで下駄箱で待っていたり、学校の中でずっと後ろをついて歩いたり。

先生が見張っていないと女子児童の身体を触ったり、ひどい時には手足に唇をつけたり舐めたりする行為を私が見た事もありました。

その時はすぐに止めて、先生にもっと注意して対策するよう申し入れましたが、学校の中での監督行為には限界があるようでした。

発達障害児に好かれてつきまとわれた子供がストレスで学校を休みがちになることもあり、心配した保護者と学校の間でトラブルが起きる事もあります。

発達障害の小学生|トラブルの対処法と予防策

小学校でのトラブル対処法と予防策では、発達障害児の親の立場と、子供のクラスに発達障害の子供がいる親の立場で分ける必要があります。

まずは、当事者側。我が子が発達障害の小学生である場合のトラブル対処法と予防策を紹介します。

発達障害児の親のトラブル予防策

親として、発達障害のある我が子が小学校でトラブルを起こさないようにするためには、その子にあったサポートや環境を小学校の中で整えてあげることが大切になります。

たとえば、すぐに手を出してしまう、すぐに人の傷付く言葉を言ってしまう。そういったお子さんの場合、お友達を不安にさせたり傷つけてしまう可能性がありますよね。

また、おしゃべりが止まらない、脈絡もなくどんどん発言してしまう。そういうお子さんの場合には、授業の妨害に繋がってしまうかも知れません。

我が子が発達障害でも、なるべく他の子供達と同じように学校生活を送って欲しい。そう願う親御さんはとても多いです。

でも、親から見て「学校の中で問題を起こしそうで心配だな」「誰かを叩いてケガをさせそう」と感じているなら、とにかく保護者として出来る事をやっておくべきです。

発達障害の小学生がトラブルを起こさないように、保護者がやるべきことは、大きく分けて3つあります。

  • 担任や学年主任などに相談して特別なサポートをお願いする
  • 特別支援学級に在籍させる
  • 発達障害児向けの療育(治療教育)を行なう

学校にしっかり説明をしてきめ細かいサポートをしてもらうことは勿論のこと、家庭でも、療育を通して問題行動を減らすように働きかけます。

発達障害の問題行動を親が放置すると、我が子の将来の選択肢をかなり狭める結果となり、結局は本人の生きづらさに繋がります。

そうしないためにも、小学校生活では自分も傷付かず、人も傷つけないことが最も大切なのです。

発達障害の小学生に対する親のサポートについては、下記の記事も参考にして下さい。

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発達障害の子供を特別支援学級に入れるかどうかは、下記の記事を参考にして下さい。

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発達障害の我が子がトラブルを起こした時の対処法

我が子が小学校でお友達や教職員に手を出した、ひどい言葉で傷つけた、異性のクラスメイトにつきまとって問題を起こした。

親として、こうしたトラブルを聞かされるのは本当につらいものです。

私の知人で知的障害児のお母さまがいますが、「いつ息子が小学校でトラブルを起こすか、誰かをケガさせるか、それが心配で仕方ない」と言っていました。

彼女の心配は的中し、頻繁に小学校からはトラブルが起きたとの連絡が入り、放課後に菓子折りを用意して親子で同級生宅に謝りに行く姿を見かけた事もあります。

幸い、私の息子はアスペルガー症候群で人と関わる事ができない特性ですから、トラブルを起こす事はありませんでしたが、知人の相談を受けながら「本当に大変だな、つらいだろうな」と、いつも思っていました。

とはいえ、傷つけられた相手はもっとつらいですし、ケガをさせられた場合は痛みとともに恐怖を感じて、小学校に行くたくないと思ってしまうこともあります。

ですから、発達障害児の親として子供が小学校でトラブルを起こしてしまった時には、まずは相手のお子さんと保護者の気持ちを考えて、心から謝罪をするようにしましょう。

私の知人の場合もそうでしたが、しっかり言い聞かせて、先生にもお願いをして、親としてできることを一生懸命していても、発達障害だとトラブルを起こしてしまうものです。

親は「またか」とショックを受けながら、それでも相手方に頭をさげてお詫びもしなくてはいけなくて、精神的につらくなるのは当然です。

でもそれはこちらの事情なので、まずは気持ちを整理して謝罪をすませ、二度とトラブルを起こさないようにする方法を先生方と相談しながら考えていくようにしてください

小学校の中までは親も手が出せませんから、先生方と連携することはとても大切です。

我が子が発達障害児のトラブルに巻き込まれた時

小学校で我が子が発達障害の同級生にひどいことを言われたり、叩かれたり、トラブルに巻き込まれた場合、どう対処すれば良いのか頭を悩ませる保護者の方も多いです。

相手が健常児であれば、先生に注意をしてもらったり、我が子にアドバイスをすることでトラブルを収束させることができます。

しかし発達障害児の場合は、言い聞かせて納得させる事が難しく、同じことを何度でも繰り返すので、周囲はガマンするしかなくなる場合も多々あります。

ただ、ガマンにも限界がありますし、ひどい言葉で傷付けられたり暴力でケガをさせられたりしたら、保護者としては「黙っていられない」と感じます。

そういった時に、どうすれば一番うまくいくのか。トラブル対処法として大切なことは2点あります。

  • 我が子に発達障害のある同級生との接し方を教える
  • 担任や学年主任に具体的な解決策を考えてもらう

発達障害は生まれつき脳の働きに異常があり、生活上での困り感や問題行動が発生します。いつか治る病気ではありませんし、叱れば収まるという事もありません。

ですから、身の回りに発達障害の子供がいて問題行動に悩まされている場合でも、その子自身を変えようとするのはほとんど難しいと考えて下さい。

必要なのは、周囲が配慮をして適切な接し方をしてあげる事です。

発達障害児の度重なる問題行動で困らされている子供は、その子にとって「攻撃対象」として認識されている可能性もあります。

発達障害児は、周囲の人の中から「好き」「嫌い」「遊び相手」「攻撃対象」というようにカテゴリー分けしている事が時々あって、その「攻撃対象」にされてしまったがばかりに、顔を合わすたびに叩かれたり暴言を浴びせられる事があるのです。

もしそうした傾向があるなら、クラスをわけてもらい、なるべく接触しないように配慮してもらうよう学校に伝えましょう。

そこまで極端でなくても、我が子が嫌な思いをしてストレスを感じている時には、なるべく距離を取ってもらえるように担任にお願いしてみて下さい。

そして我が子に対しては、発達障害のことを分かりやすく説明をして、「◯◯君◯◯ちゃんは悪くないけれど、発達障害の特性でみんなを傷つける行動をしてしまうことがあるんだよ」「言葉や暴力で何か嫌な思いをしたり困ったときは、すぐに先生やお友達に伝えようね」と、教えてあげると安心できると思います。

小学校の中のトラブルは教員に任せるしかない

我が子が発達障害の子供とトラブルになっていたら、保護者はとても心配になり「どうにかしてほしい」と感じます。

しかし最終的には先生方を信じてお任せするしか方法がありませんから、子供が感じている不安をよく説明して、トラブルが起きないようにきちんと対処してほしいと要望を出しましょう。

担任が頼りない場合は学年主任や教頭とも話をして、危機感を共有することが大切です。

小学校は事なかれ主義で、何か起きない限りは後回しにされることも多々あります。ですから、こちらから何度か回数を重ねて申し入れたり、定期的に状況をたずねることで、トラブル回避に繋げていくようにしてください。