いじめ

いじめが夏休みに深刻化する理由と対応策|長期休暇中のいじめ対策で親がやるべきこと

「夏休みは学校に行かないからいじめの心配は無い」そう考えている親御さんは多いかも知れません。

でも、実は夏休みでもいじめは続いていて、さらに深刻化するケースも少なくありません。

親や教職員の目の届きにくい夏休みだからこそ、加速しがちないじめに目を光らせる必要があるのです。

夏休み明けの9月1日に自ら命を絶つ子供が増えることは広く知られています。

こちらの記事では、夏休みに深刻化するいじめのケースや、夏休みのいじめに対応する為に親がするべきことを紹介します。

夏休みにいじめが深刻化しやすいのはなぜ?

夏休みは同級生と会わずにすむので、「いじめの心配は無い」と親は思いがちです。

確かにいじめの加害者が学校でしか会わない相手であれば、夏休みには会わないから心配する必要はないかも知れません。

でも、いじめているのが「我が子の友達」だったとしたら、どうでしょうか。

親はその子のことを我が子の友達だと信じ込んでいて、てっきり仲良く遊んでいると思っていた。

でも実際は、激しいいじめが繰り広げられていた。

そういうケースは少なくありません。

子供が家にいる時に急に呼び出されたり、約束をしていないのに家に押しかけられたり…。親としては「少し迷惑だな」と感じていても、我が子の友達だからと、大目に見ていることもありますよね。

我が子の心が動揺していても、いじめとは夢にも思っていない時には、「せっかく来てくれたんだから一緒に遊びなさい」なんて、後押ししてしまうことも…。

そうした繰り返しが、夏休みのいじめ加速の要因になることもあるのです。

共働きで子供だけで夏休みの留守番をさせる時は要注意

最近の家庭は共働きが多く、夏休みの日中も子供と一緒にいられない親が多くいます。

低学年のうちは学童保育に通う子が多いようです。でも3、4年生くらいになると、一人でも留守番ができるようになり、学童保育に行かなくなる子も多くいます。

家に親がいたとしても忙しいですから、子供達が外に遊びに行ってしまったり、みんなで子供部屋に閉じこもりっぱなしだったりすると、なかなか親の目は届きにくくなります。

公園に呼び出されていじめられる

ある女の子のケースでは、夏休みに友達グループから誘いがあり、毎日遊びに出かけていました。

遊んでいた公園では、普段から仲が良いはずだったリーダー格の子に「臭い」「ブス」などと悪口を言われたり、その子のカバンをずっと持たされたりしました。

周りの子達は見てみないふりをしていたようです。

親の留守中にお金を取られることも…

また違うケースでは、親の留守中に、いじめっ子グループが家に遊びに来て、悪口を言われたり、暴力を振るわれたりした男の子がいました。

いじめがエスカレートしてからは、ゲームソフトやお金まで取られていたのです。

でも、夏休みで学校に行かない日が続くと、子供ばかりでなく親も気が緩んで油断してしまうため、自分の留守中に我が子がひどい目にあっていることを気付いてあげられなかったということです。

学校で行われるいじめならば、授業時間や先生が来ると中断されます。

でも、夏休みのいじめは、大人の目が届きにくく断続的になるため、エスカレートして、深刻化しやすくなります。

LINEを使ったいじめは気が休まる暇もない

内閣府の調査によると、小学生の30%近くがスマートフォンを所持しているという結果が出ました。

小学生全体なので、高学年になると所持率はもう少し上がると思われます。

「友達との付き合いに、どうしても必要だから」と言われて、お子さんに持たせている家庭も多いのではないでしょうか。

多くの小学生がスマホを持つことによって心配されるのが、LINEなどのSNSを使ったいじめです。

中学生、高校生のいじめの多くに使われているLINEですが、小学生でもLINEによるいじめがあるのです。

善悪の判断や相手の気持ちを想像することがまだまだ難しい子供達。当然のことながら、ネットを活用したコミュニケーションスキルもまだまだ未熟です。

自分では、ちょっとふざけたつもりで、ひどいことを書き込んだり、いじめられている子を突然グループLINEから退会させたりすることを平気でする子もいます。

スマホの無い時代であれば、夏休みはいじめる側と離れられる期間でした。

ですが、スマホを持つと、夏休みにもつながりを持たなくてはいけなくなります。なかなか心の休まる時間がありません。

夏休みのいじめ対策で親が取るべき対応

夏休みにエスカレートするいじめは、学校に相談するのにも時間がかかり、親にとっては難しい対応を迫られることになります。

根本的ないじめの対応は夏休みが終わったあとに学校と連携して解決に繋げるとして、それまでの間に親ができることをまとめました。

①我が子を安心させましょう

いじめられている子供は心がとても傷ついています。

我が子が勇気を出していじめ体験を打ちあけてくれたなら、「よく話してくれたね」と受け止め、「私は何があっても、あなたの味方だよ」ということを伝えましょう。

まずは子供の心のケアが一番大切です。疲れている場合はゆっくり休ませてあげましょう。

②どうしたいか子供と相談しましょう

実はいじめはまだ軽度で、自分の子供へのアドバイスや、いじめる側への注意で改善できるかもしれません。

解決を急がず、とりあえずは状況を把握することに努めて、客観的に判断することが大切です。

子供が大きな恐怖心を持っていたり、相手に反省の気持ちがあまり感じられない時は、無理に学校へ行かせないほうが良い場合もあります。

親が先走らず、子供とどうしたいかを、よく話し合ってから行動しましょう。

③いじめの相談機関を利用しましょう

このまま放置していたらもっと子供が傷付くことになると感じたら、夏休み中でも学校に連絡を入れて相談しましょう。

ただ、学校に相談しても改善されないことも多々あります。

誠実な対応が見られない時には、教育委員会や市の窓口など、さまざまな機関でいじめの相談窓口が設けられていますので、利用することが出来ます。

暴力や金銭をたかられるなど深刻ないじめの時には、弁護士でいじめ問題に積極的に取り組んでいる方を探したり、警察に相談することをおすすめします。

④前向きな姿を子供に見せてあげましょう

「いじめられる側にも理由がある」といじめる側は言います。でも、それは間違いです。

いじめる理由があるなら、「ここを直して」と、ふつうに言えばいいだけなのです。いじめる方が悪いのです。

「いじめはもらい事故のようなもの」と表現する人もいます。誰にでも起きうることです。

子供がいじめられたからといって、親もいっしょに後ろ向きになると、子供はますます自分を卑下して落ち込みます。

卑屈にならず、堂々としていましょう。

親が前向きにいじめ解決に取り組めば、子供は「もう大丈夫だ」と安心してくれるはずです。

夏休みのいじめから子供を守ろう

悲しいことに「人をいじめると心が安定する」という子供もいます。

いじめをストレスの捌け口に使って、何の落ち度も無い同級生を痛めつけて楽しむ子供も少なくないのです。

ストレスの多い社会では誰がいじめる側、いじめられる側になってもおかしくありません。

全ての子供がストレスに押しつぶされることなく、楽しく暮らせる社会になって欲しいものです。

楽しいはずの夏休みにもいじめがあるなんて、本当につらいですよね。夏休みなのに、お子さんの元気がない時は、よく注意して見てあげて下さいね。

子供が落ち込んでいたり悩んでいる時の親の接し方については、こちらの記事も参考にして下さい。

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