▷子供が悩んでいる時に親がするべき7つのこと

「学校に行きたくない」と子供が言う時の対処法|親の正しい接し方と間違った接し方まとめ

我が子が「学校に行きたくない」と言い出したら、親としてはかなり慌ててしまいますよね。つい「どうしてなの?」と聞きたくなってしまいます。

でも、その接し方は正しくないかもしれません。

子供の学校への行き渋りは、親が対応を間違うと深刻な事態に繋がる可能性があります。

こちらの記事では、子供が「学校に行きたくない」と言い出した時の、正しい接し方とやってはいけない接し方、また最近の不登校についての考え方を紹介します。

「学校に行きたくない」と子供が言った時の対処法

子供が「学校に行きたくない」と言い出す時にはさまざまな理由があります。

クラスに馴染めなかったり、勉強についていけなかったり、いじめがある場合もあるでしょう。

単に疲れがたまっているのかもしれません。学校に通う意義を見出せない子もいます。

子供が「行きたくない」と言った時、親は「不登校」という言葉が頭をよぎり、「どんなことがあっても学校に行かせなくては」と思いがちです。

でも、ここで焦って解決を急ぐと、子供の気持ちを追いつめたり親への不信感を持たせることもあります。

まずは、次のことに気をつけて対処してみましょう。

①子供の「学校に行きたくない」をそのまま受け止める

まずは子供の「学校に行きたくない」という気持ちをそのまま受け止めましょう。

「そうだったんだね」「話してくれてありがとう」などと声をかけてあげましょう。

学校に行きたくないと親に打ち明けるのは子供にも勇気が必要ですから、否定せずにそのまま受け入れてくれると、安心して心の内を話すことが出来ます。

②子供の気持ちに共感する

親に対して「学校に行きたくない」と言った子供の中には、やっとの思いで口を開いた子もいます。

「つらかったね」「大変だったね」「気がついてあげられなくてごめんね」と声をかけて、子供の気持ちに共感しましょう。

共感されることで、心が癒されて気持ちが安定します。

親に共感してもらえるだけで元気が出て、また登校する意欲が出る子もいます。

③「どうしたいのか」を聞いてみる

子供に「自分はどうしたい」のか、「親にどうして欲しい」のかを聞いてみましょう。

どんな時でも子供の希望を叶えようという姿勢を親が見せれば、子供は「自分のことを一番に考えてくれている」と感じます。

ひとことに「学校に行きたくない」と言っても、それが「もう二度と行きたくない」という意味なのか「今日だけ少し休んでいたい」という意味なのか、親であっても把握は難しいですよね。

ですから、ますは行きたくない理由を詮索するよりも、「それで、今はどうしたいと思っているの?お父さんお母さんはどうすれば力になれる?」と聞いてあげることが大切です。

④学校と一緒に解決策を考えましょう

子供が安心して話すことが出来たら、けっして無理やりではなく「何があったか教えてくれる?」と聞いてもよいでしょう。

最初から上手に言葉にして伝えられる子はほとんどいません。何も答えられなかったり、断片的にしか話せないのが普通だと思って下さい。

焦らずに、ゆっくり話し合いながら、少しずつ解決への方法を探すことが大切です。

いじめなどで追い詰められ、緊急性の高い場合は、まずは一度休ませることも重要になります。

そのあと解決に向けて、学校やスクールカウンセラー、教育委員会などの不登校相談窓口に相談してみましょう。

子供が学校に行きたくないと言い出した時にやってはいけない親の対応

①「なんで?」「どうして?」と問い詰める

親は原因が知りたくて、「なんで?」「どうして?」という言葉で問いただしたくなります。

でもこういった言葉は、叱る時によく使われる言葉です。

子供は否定されたと感じ、それ以上話すことを止めてしまい、原因を見つけることが難しくなります。

②「頑張れ!」と励ます

子供が学校に行きたくないと言う時は、「助けて」のメッセージであることもあります。

さらに「がんばれ」と言うことは、すでにがんばってきた子供を追い詰めることになります。安易に励ましの言葉をかけることに注意しましょう。

また何となく行きたくない時でも、「そんなこと言わないで、がんばって行きなさい」と言われると、ますます行きたくない気持ちになりませんか。

「子供も大変だよね」「しばらく休んでゆっくりして良いよ」とねぎらってあげる方がまだ「行こうかな」という気持ちになります。

③アドバイスをする

「もっと友達に話しかけたらいいんじゃない?」「いじわるされても無視したらいいのよ」などとアドバイスをして、親は何とか学校に行かせようとしがちになります。

でもその時、子供が親に伝えたいのは、「学校に行きたくない」という気持ちです。「どうしてわかってくれないの?」と子供は感じるでしょう。

ここで大事なのは、親の意見ではなく、子供の気持ちです。

子供が親に向かって「学校に行きたくない」という言葉を発した背景には、表には見えて来ないような深刻な問題が隠されている場合もあります。

無責任にアドバイスをしたことで子供を追いつめ、取り返しのつかない事態になる可能性もゼロではありませんから、まずは子供の気持ちを受け止めることに集中してください。

不登校は悪いことではない

不登校とは、子供が大きなストレスから身を守るための一つの方策でもあるのです。

これ以上無理をして通い続け、心や体を壊したり、命を絶つまでに追い込まれたりするよりは、ずっと良い方法ともいえるのではないでしょうか。

「不登校を悪いこと」と親が考えると、子供はますます追いつめられることになります。親の方でも考え方を変える必要があります。

平成28年には文部科学省の通知では「不登校を問題行動としてはならない」「不登校の期間は休養や、自分を見つめ直すなど積極的な意味を持つことがある」とされています。

不登校はけっしてネガティブな面だけではないと考えられ始めています。

もちろん学校に行きたくても、何らかの原因で行けない子のためには、何とかして原因を解消して、再び学校に行きたいと思えるようにすることが大切です。

でも学校に行くことに価値を見いだせなかったり、学校に行くことで心や体を壊してしまったりする子には、他の居場所を見つけてあげることの方が大切になります。

都道府県それぞれに不登校適応教室が設置されています。またフリースクールも子供達の大切な居場所になります。

教室に入りにくい児童生徒には、保健室登校や別室登校などの方法もあります。

私は学生時代に不登校適応教室でボランティアをしていた時期がありました。そこで会った子供達はとても明るく、穏やかに毎日を過ごしていました。

一言で不登校といっても、子供達によってさまざまなケースがあります。一人一人に合った解決法を探していくことが何よりも重要だと言えるのです。

子供が学校に行きたくないと言い出しても焦る必要はない

ゴールデンウイークや夏休みなどの長期休暇明けは、大人も仕事に行きたくなくなる時期です。

子供の「学校に行きたくない」という言葉がそういった軽いものなのか、あるいはもっと真剣に考えなくてはいけない問題なのか。簡単に見極めることはできません。

時間をかけて少しずつ状況を把握することが親に求められます。

ただ、もしも子供が本気で「学校に行きたくない」と打ち明けたのだとしても、そこで親が狼狽える必要はないのです。

先述した通り、何らかの原因で学校に行きにくくなってしまった子供達の受け入れ先は増えていて、社会の中での理解も広まっています。

「みんなが同じ教室で同じことを勉強しなくてはいけない」という考え方自体が、今は見直されつつあるのです。

ですから、お子さんが学校に行けなくなっても焦らなくても大丈夫です。その子その子にあった環境や学習方法を探してみましょう。

背景にいじめなどがあり傷付いている場合には、まずは心を休ませて回復する時間が必要です。

毎日学校に行くことにこだわらず、学校とも連携しながら子供の負担軽減を一番に考えてあげて下さいね。

https://www.kosodate-chiebukuro.com/entry/nayandeirukodomo