インフルエンザの検査は鼻の奥に長い綿棒を差し込んで粘膜にウイルスがついているかどうか判定するのですが、大人でも涙が出るほど痛い検査でトラウマになる子供も少なくありません。
しかも、めちゃくちゃ痛いのにタイミングによって判定できずに陰性になってしまうことがよくあり、再度また同じ検査をしなくてはいけないことも。
私の子供は昨年インフルエンザ検査でかなり苦労したので、同じような症状のお子さんのために、その経緯を記事にしました。
娘が突然高熱を出したのは、冬休みに入ってすぐの朝でした。
前日に軽い咳はあったものの、学校ではインフルエンザが流行していなかったので、全く気にしていませんでした。
朝起きて少ししんどそうな顔でしたが、いつも通り朝食を食べる娘。
ただ、顔が赤く目がとろんとしていたので、熱を測って見ると37度5分。そこまで高い熱ではないので、しばらく様子をみることにしました。
インフルエンザの検査は痛い!
昼食はいつもより食欲が無いようで、食べるとすぐに横になってしまいました。
「これはやっぱりインフルエンザかも…」
不安になり熱を測ると38度で、慌てて小児科に予約を入れ、準備をしている間に38度5分まで上がりました。
この急激な熱の上がり方はおそらくインフルエンザだと思いましたが、娘はそこまで苦しそうでもなく、お喋りをして笑う余裕もありました。
時期が時期だけに小児科は混雑しており、しばらく待たされ、ようやく診察室に通されます。
症状を伝えると案の定、インフルエンザの検査をすることになりました。
少し咳の出ていた娘は鼻の奥に綿棒を突っ込まれるのが苦しかったようで、ごほごほ言いながら耐えているのが可哀想でした。
普段から我慢強い娘なのですが、その時は涙が出ていて「よほど痛くて苦しいんだろうな…」というのが伝わってきます。
しかもその小児科の先生は「しっかり判定する為に」という理由で、鼻の奥に綿棒を突っ込んだまま30秒くらい放置するのです。
それがまたそばで見ていて本当に痛そうで、「インフルエンザだったら大変だし、また同じ検査をすることになったらつらいから、頑張ろうね」と背中をさすって励ましていました。
そして、頑張って検査に耐えた娘を労いながら検査の結果を待ちます。
再度呼ばれて診察室に行くと、インフルエンザ検査の結果は陰性だったのです。
なんだ、インフルエンザじゃなかったのか。少し安心してお薬をもらって帰る事になりました。
「もし、これ以上熱が上がるようなら明日も来て下さいね。」
医師にそう言われ、家に帰りました。
インフルエンザ陰性だったのに40度の熱が…
小児科でいただいたのは抗生物質と解熱剤、咳止めのお薬です。
夜になって熱は9度台になり、食事も少ししか食べなくなりました。
寝にくそうだったので解熱剤を使うと、ラクになったようで眠りました。でも、朝方に何度か目を覚ましていました。
次の日になると更に身体がしんどそうな様子に。熱は39度5分くらいでした。
うとうと寝たと思うとすぐに目を覚まし、ぼんやりした目で「怖い怖い」と私に抱きつきます。
これは、インフルエンザの異常行動の一つかも…
インフルエンザにかかると急に怯えたり笑い出したり暴れたりする異常行動があると、新聞で読んだ事がありましたから、娘が「怖い」と言って怯える様子を見て「やっぱりインフルエンザだったのではないか…」と思いました。
そして、昼過ぎに熱を測ると40度になっていて、インフルエンザだと確信しました。
2度目の検査でインフルエンザ判定
すぐに病院に向かおうと思ったのですが、娘がぐったりして苦しそうだったので、解熱剤を使うかどうか迷いました。
このまま車に乗せるのは可哀想で、少しでも熱を下げてラクにしてあげたいけれど、解熱剤を使ったら医師に本当の症状が伝わらないかも知れないという不安があったのです。
小児科に電話をかけて聞いてみると、「解熱剤を飲んできて大丈夫ですよ」と言ってくれました。
すぐに解熱剤を飲ませ、車に乗せて小児科に行きました。
診察を受ける頃には解熱剤のおかげで少しラクそうな表情になっていましたが、前日に引き続きインフルエンザの検査を受ける事に。
鼻の奥に綿棒を突っ込むこの検査、すごく痛いので、2日連続でやらせることが可哀想でした。
ただでさえ身体がつらい時に、こんな検査をしなくても判定できる方法はないのでしょうか…。
検査の結果はやはりインフルエンザで、b型だということでした。
想像通りの結果ですが、どうせインフルエンザと言われるなら昨日の検査で判定できたら良かったのにと残念な気持ちにもなったのです。
タイミングが早かったと言われれば仕方ありませんが、検査の痛みを考えると、もう少し正確に判定して欲しいと思います。
インフルエンザb型と診断され、リレンザを処方された娘は2日くらいで熱が下がり、咳はしばらく続きましたが、そこまでひどい症状にはならずにすみました。
インフルエンザ検査のタイミングは発症後12時間たってから
インフルエンザの検査のタイミング、迷う親御さんがほとんどだと思います。
子供が高熱を出してグッタリしていれば「早く病院に連れて行かないと」と思いますし、冬の時期でその状態だとほぼ確実にインフルエンザの検査をされますよね。
小児科の方で「まだ検査するのは早いので様子をみましょう」と言ってくれる場合もあるようですが、私の経験ではいつも当たり前のように検査をされます。
そこで、今回のこともあり「もう子供に痛い思いをさせたくない」と感じたので正しい検査のタイミングを調べたところ、発症から12時間経っていないとダメでした。
ですから、朝から熱が出ていても検査をするなら夜まで待ってからが確実だということです。
病院やクリニックなどでできて、原因となるウイルス・細菌(抗原)がいるかいないかが、その場でわかる検査に「迅速抗原検査」があります。
インフルエンザウイルスの迅速抗原検査は、発症して12時間程度経過し、ウイルスの数が増えた後に行うのが最適だといわれています。
熱でつらそうな子供を見て「早くラクにしてあげたい」と思って慌てて小児科へ行ったことがダメだったのかと今は反省しています。
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